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2018年 年頭所感
会長 大平政樹(金沢市・外科)

 2018年という新たな年を迎えるにあたり、会員の皆さまと共に初春の喜びを分かち合いたいと思います。
 今年も協会は、会員の生活と権利を守ること、医療福祉を通して県民の生命と健康を守ること、その二つに全力で取り組んでいく所存です。
 会員諸先生方のご理解とご協力を切にお願いするところです。

 2018年という年は格別の年です。一つは、天皇陛下の譲位に伴い、今年は平成最後の年となること。そして、もう一つは、地域包括ケアシステムの
 構築という大きなうねりの中で、診療報酬・介護報酬の同時改定が行われるということです。

 長年の失政がもたらした赤字財政は、結果として医療福祉行政に多大の犠牲を強いていることは周知の事実です。経済財政諮問会議を筆頭とする政府の水先案内人は、あらゆる機会を通して、医療福祉における国家負担を削減すべく提言を続けています。

 国民健康保険、生活保護、医療費助成は、高齢者、子ども、障害のある人など社会的弱者にとって、最後のセーフティネットと言っても過言ではありません。それらを後退させてはなりません。県民の視点、弱者の目線、それを何より大切に協会は今年も活動を続けます。

 会長就任にあたって

古き革袋に新しき酒を
石川県保険医協会 会長 大平政樹(金沢市・外科)

 このたび保険医協会会長を拝命することになりました。協会会長は初代早瀬光会長から数えて、私で七代目となります。保険診療の審査がまだまだ未熟だった時代、保険医の生活を守るという一点で産声を上げたと聞いています。
 協会創立の功労者である故高松弘明元会長、9年の長きにわたり協会を率いてくださった西田直巳前会長、多くの先人の努力の上に今の協会があります。

 時は流れ、審査のあり方も当時よりはるかに開かれたものとなっています。一方で、医療の進歩と高齢社会の到来は必然的に医療費の増大をもたらしています。医療費適正化の名の下、保険点数は引き下げられ、同時に国民の負担も上昇の一途です。国保保険料の度重なる増額、窓口負担の引き上げ、そうした施策により、今国民皆保険制度は崩壊の危機に瀕しています。今こそ、この国の医療福祉のあり方を国民全体の問題として捉え、議論していかねばなりません。

 協会の掲げるもう一つの柱は国民医療を守ること。保険診療の充実、改善を通して、国民の生命と健康を守っていくことです。国民の生命を守るために医療者は存在しています。弱者の視点を失わず、声なき声に寄り添うことが医療の原点です。

 最後に会長として、二つの目標を掲げます。一点目は協会だからできることは何か、二点目は選択と集中です。限られた資源の中で、協会として取り組むべき優先事項は何か? それを新たな理事会で具体化していきたいと思います。「古き革袋に新しき酒を」設立の理念を忘れず、会員と県民のために地道な努力を重ねていく所存です。







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